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管理人から一言♪
日常にひそむ異界への旅。日本写真史に残る傑作、須田一政『風姿花伝』電子書籍化。須田一政、初の電子書籍となる本書「風姿花伝(完全版)」は1978年刊行の「風姿花伝」に載らなかった38点の連載作品すべてを納めた完全版として2012年11月に刊行された写真集である。関東近辺、東北、日常と旅先の写真で構成されたこのシリーズは私がやっとスタートラインに立てた作品で、それだけに感慨深く、また「昔の名前で出ています」みたいで少々の照れを感じたりもする。1977年、作家の富岡多恵子氏がこの作品について、「人間がかくす暗闇、ハレ姿を写すことで日常の闇があらわされている点がもっともおもしろい」と評してくれた。-須田一政「風姿花伝」あとがきより抜粋-現実と非現実の間に漂う一瞬を捉えたその作品は、「異空間」や「異界」という言葉で評され、国内外で評価が高く1976年に日本写真協会新人賞を受賞するなど、写真家としての彼の存在を強く印象付けた作品とも言える。日本写真史に残る正方形のポートレイト、須田一政の世界をどうぞお楽しみください。須田一政1940年東京都生まれ。62年に東京綜合写真専門学校を卒業。67年より寺山修司が主宰する演劇実験室「天井桟敷」の専属カメラマンとなる。71年よりフリーランスの写真家として活動を開始。76年、「風姿花伝」にて日本写真協会新人賞を受賞し、一躍注目を浴びる。近年の作品集に『私家版・無名の男女』、『Early Works』、『Childhood Days』など。
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